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販売価格(税込)
¥200

著者鈴木俊幸

ジャンル分売 書物学 4

出版社勉誠出版

電子版発売日2015年2月

ファイル形式PDF

推奨環境「Win」「Mac」「Android OS 4.4」「iOS 7」
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貸本は、新本・古本の売買とともに書籍流通の両輪をなして時代の書籍文化を支えていた。
貸本を行う店の業態もしなじなで、書籍売買と同時に貸本も行う本屋もあれば、太物や薬種を商いながら貸本を行う店もある。どこに比重を置くかで、店の趣はずいぶん違ってくるが、そのような片手間の貸本商売にしても、いや、だからこそかもしれないが、地域の書籍流通の細やかなところを支えていたのである。出版を行ったり、広域的な流通に関与したりするような本屋は、記録に残りやすいが、貸本だけを扱うような店はなかなか視野に入ってこない。貸本に捺された貸本印、また貼り込まれた注意書きや広告などで、その営業を捉えるしかない。しかし、それらを集めてみると、地域における書籍流通の厚み、また書籍享受の実相が立体的に浮かび上がってくる。
今回は、信州松本城下に地域を絞って、貸本商売の様子を見てみたい。