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【デジタル版】武将で読む 三国志演義読本

武将で読む 三国志演義読本
2014年10月【デジタル版】販売開始

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日本で最も広く受容された外国の物語『三国志演義』。
江戸時代から読み継がれ、現代に至るまで、翻訳から読本と様々な形で広がってきました。
一般読者から研究者まで幅広い層が読んでいる『三国志演義』を、当代の研究者が物語に登場する武将たちの視点から、わかりやすく解説をくわえた重厚な読本『武将で読む 三国志演義読本』。
現存する『三国志演義』の版本の紹介もあり、『三国志演義』の知識を深める事が出来る1冊がいよいよ刊行。

電子版

刊行について

この『武将で読む 三国志演義読本』は、小説『三国志演義』の中でも比較的有名で、且つ人気のある人物を選んで、その人物を通して『三国志演義』の物語を見てみようと企画しました。
人物には、「呂布」・「関羽」・「趙雲」・「張遼」・「許褚」・「呂蒙」・「陸遜」の7人を選び、それぞれの人物の視点から『三国志演義』の物語を捉え直してみようとしたものです。

執筆者へのインタビュー

武将で読む 三国志演義読本』を執筆された4名の先生方と、題字を書いていただいた中塚先生に、本書の感想を伺いました。

<後藤裕也先生>
Q.1 あなたの考える『三国志演義』の魅力とは?
子どものころ、友人に勧められて吉川「三国志」を読みました。そのときは何も深く考えず、とにかく胸を躍らせながら読みふけったことを覚えていますが、あら ためて「三国志演義」の魅力を述べよというなら、ありきたりで恐縮ですが、やはり「人間ドラマ」であるという点に尽きると思います。虚々実々の歴史という 舞台の上で、社会に生きる人間ならば抱くであろう喜怒哀楽、あるいはもっと微妙な感情が見事に描写されている、そのため、いつの時代の読者でも、1人の人 間として何かしら感じるところがあるのではないでしょうか。
たとえば「曹操は嫌い」とか「関羽が好き」といった読者の目線は、それら登場人物が物語の中で「生きて」いる、つまり、現実に生きている人間と何ら選ぶところがないほど、巧みに描写されているがために、読者は登場人物に対して共感や反感といった感情を抱くのだと思います。
その意味で、『三国志演義』は「歴史小説」であると同時に、やはり人間を描いた小説に他ならない。そして、それが『三国志演義』の最大の魅力ではないかと、個人的には考えます。

Q.2 「呂布」の項を担当された感想をお聞かせください。
最初に分担執筆のお話をいただいたとき、実は自分に務まるか不安でした。というのも、私は『演義』より三国志の語り物に主軸を置いて研究していたからです。 ただ、中川先生からお誘いいただけたことは光栄でしたし、呂布なら何か書けそうだという気持ちも手伝って、承る決心をしました。
周知の如く、三国 志は日本においても非常に有名で人気のあるコンテンツです。とりわけ本書を手にとってくださる方は、大概のことはご存じでしょう。また、呂布は物語序盤の 重要なキャラクターとして、すでに多くの方が言及されています。その上で、楽しく読んでもらえるよう、執筆に当たっては「読本」という性質を生かし、呂布 の登場する各場面について、このような読み方もできるのではないか、という提案をしたつもりです。
当初より、人間として、あるいは英雄としての呂 布像というのはキーワードとしてあったのですが、出版社から届いた執筆要領には、サブタイトルとして「少年英雄」と付けられていました。これを見た瞬間 に、前者についての方向性が決まりました。つまり、「若さ」という視点から、人間としての呂布像を解釈してみようと考えたわけです。そうしてあらためて原 文を読み進めると、呂布の若さゆえの未熟さが至る所に垣間見え、いっそうその特徴が際立ってきました。乱世に生を受け、英雄となる素質を有しながらも、若 さゆえに、人間らしく散っていった呂布、そのような呂布像が読者の皆さまに伝われば幸いです。

<小林瑞恵先生>
Q.1 あなたの考える『三国志演義』の魅力とは?
読者を飽きさせない物語の展開が、『三国志演義』の魅力だと思っています。歴史を捻じ曲げるわけにはいかないので、登場人物たちの最期は見えていますが、作者が丁寧に物語を作りこんでいるため、最後までワクワクドキドキしながら読み進められる小説だと思います。

Q.2 「関羽・趙雲」の項を担当された感想をお聞かせください。
関羽と趙雲は二人とも似たような雰囲気のある人物だと思います。冷静沈着とは表向きで、実際は自分の武勇にまかせて戦場をぐいぐいと進んでしまい、敵に追い つかれてしまったり、味方と離れ離れになってしまったりと窮地に陥ってしまうことも。主君との結びつきの強さや、曹操に気に入られたことも似通っています ね。類似点が多いこの二人が「三国志演義」でどのような活躍を見せ、後世の人々に影響を与えたのか、楽しみながら作業を進めさせていただきました。

<髙橋康浩先生>
Q.1 あなたの考える『三国志演義』の魅力とは?
三国のかけひきでしょうか。三国は同盟と離反をくりかえし、また何度も戦場で矛を交えて自己の勢力拡大を図りました。そこに見られるせめぎ合いと騙し合いこそが魅力だと思います。しかし、多くの武将や軍師が武勇と智略を尽くしたにもかかわらず、曹魏・蜀漢・孫呉はいずれも敗れ、司馬氏の西晉が統一を果たしま した。三国志に勝者はいません。その滅びゆくさまもまた魅力といえるでしょう。

Q.2 「呂蒙・陸遜」の項を担当された感想をお聞かせください。
呂蒙と陸遜は智将と評価されることが多く、一騎当千の猛将の呂布や関羽らとは違った魅力のある人物です。荊州をめぐる劉備陣営との攻防などは、二人の智略が存分に発揮された場面と言えるでしょう。私はどちらかというと猛将より智将の方が好きなので、今回は楽しく書かせてもらいました。また本書では、呂蒙と陸 遜の名場面を取りあげつつ、孫呉の挙兵から滅亡までを追っています。脇役の孫呉をよりくわしく知れば、ますます演義がおもしろくなるのではないでしょうか。

<中川 諭先生>
Q.1 あなたの考える『三国志演義』の魅力とは?
「三」という数字が根底にあること。「蜀」対「魏」のように一対一の争いだと単純すぎる。そこに「呉」という三番目があることによって、単純すぎず複雑すぎない構図が生まれ、物語展開が大変面白くなっているのだと思う。さらに四番目・五番目があったとしたら、かえって複雑になりすぎ、物語展開がわからなくなって いくのではないか。

Q.2 「張遼・許褚」の項を担当された感想をお聞かせください。
実はずいぶん前にこの二人について文章を書いたことがあります。しかし、その原稿を自分の不注意で紛失してしまい、発表できずにいました。そんな思い出のある二人について改めて考えることができました。曹操配下の人気のある二人の武将の特徴と魅力を発掘し論じることができたのではないかと思います。

<中塚翠涛先生>
Q.1 題字を書く際に意識されたことは?
力強く時代を駆け抜けるそれぞれの武将たちの人間模様と、その時代背景を表現できるようイメージして書かせていただきました。

Q.2 「三国志演義」という古典小説にどういったイメージをお持ちですか?
歴史小説のため、正史よりわかりやすく、興味を持ちやすいと伺っていました。
それぞれの筆者の観点から、キャラクターがしっかり書きわけられ、個性が印象づけられているため、非常に読みやすく感じました。

本書の特色

①題字を書家・中塚翠涛先生が揮毫!
美文字で有名な「中塚翠涛」先生に力強い題字を書いていただいた。

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②『三国志演義』人物相関図・古戦場地図・版本武将挿絵などの資料。
初心者にもわかりやすく人物関係を把握してもらえるようにカラー相関図にし、古戦場地図は見開きで大きく見やすく、各武将の版本挿絵を収載した。

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③現存する物から存在しない物まで、『三国志演義』の版本が分かる資料編。
『三国志演義』の原作本は残っていない。原「三国志演義」からさまざまな形に分化して、数多くの版本が作られた。現在、世界各地の図書館・博物館などの蔵書機関に、数多くの『三国志演義』の版本を紹介。

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